ゴルフ虎の巻その2
スイング
バックスイング
バックスイングの初期でよく見かけるミスを紹介します。
写真右下のように手先でクラブを上げてしまい腕がローリングされている方。こうなってしまうとクラブがインサイドに入りすぎるため、トップでシャフトクロスになってしまいます。おかげでダウンでシャフトが寝てしまい、振り遅れのプッシュになるか、ダックフック(チーピン)になってしまいます。
バックスイングの初期は、雑誌などにも書いてあるように、30センチ程度は真っ直ぐに引いて下さい(写真左下)
コッキング
コック量が多いとオーバースイングになりやすくリリースのタイミングが難しくなります。またコック量が少ないとパワー不足になりやすいです。
正しいコック量とは左腕とシャフトの角度が90度です。
トップ
トップでのフェース向きの理想は45度斜め上向きです。
上を向いてしまうとフックになりやすく、地面に垂直に向くとスライスしやすくなります。
また、ゴルフはトップでエネルギーをためる必要があります。
体を捻りましょうとか、体重を右に乗せましょうとか、左腕をしっかり伸ばしてなど、いろいろな方法が言われますが、一度、左足首と左手首の間隔を遠くするイメージを持ってみて下さい。
切り返し
トップからの切り返しは、できるだけ下半身リードを心がけて下さい。
よく見かけるミスは、力が入りすぎて上半身が先に突っ込んでしまい、軌道がアウトサイドインになってしまうケースです。そうなってしまうと、左への引っかけもスライスもでます。
軌道をインサイドにするためには、切り返しはやはり下半身リードにならなければいけません。
練習方法として、写真のようにグリップエンドを固定して、左ひざからダウンするように反復練習を行ってみて下さい。
ハーフダウン
ハーフダウンでシャフトが寝てフェイスが上を向くとスライス。右肩がかぶりフェースが下向きになるとフックです。
入射角
正しい入射角は出来るだけレベルに近いダウンブローです。
鋭角入射の方は、カット軌道になりやすくスライスしやすくなります。
アッパーブローの方はダブリトップが多くなるとともに、インパクトができてもロフトが開いてしまうため飛距離が出ません。
レベルブローのレートヒットを心がけましょう。
インパクト
ボールを上げようとしてハンドレートになってしまい、フェースが開いて飛ばなくなっておられるアベレージゴルファーをよく見かけます。
左の写真みたいにハンドファーストのレートヒットを心がけて下さい。
インパクトエリア
当然ですがインパクトエリアは長ければ長いほど良いです。
ボールに当てる意識が強すぎる方は入射角が鋭角になり、インパクトエリアが短くなってしまいます。特にインパクト以降がどれだけ長いのかが大切です。
ダブル事をこわがらずはやく低い位置にヘッドが下ろしましょう。
また、ボールの後ろ30センチのポイントが大切です。
位置はできるだけ飛球線上に近いインサイド側、フェース向きはほぼ真っ直ぐに近い状態、この2点が出来ていればあとはボールに当てるだけです。
インパクトエリアはドライバーからパターまで、すべて同じです。
ウェッジを使って写真のようにアドレスして、3個のボールを同時に打ってみて下さい。 打てればインパクトエリアが出来ています。
頭の位置
インパクト前に頭がボールより前に出ている方をよく見ますが、インパクト時の頭はボールより後ろになくてはいけません。前に出てしまうとスイング軌道がアウトサイドイン、入射角が鋭角になりやすく、ミート率が下がり距離も出ません。
Head behind the ball を心がけて見て下さい。
フットワーク
両ヒザとも外側に流れる方を多く目にします。
ヒザが流れたり伸びたりするとパワーが貯まらなくなり、スイングセンターもずれてしまうため、ミート率が低下してしまいます。
また、男性ゴルファーに多いのですが、アウトステップされる方が多いです。アウトステップとは、ターゲットより左に流れることです。(右利きの場合)
アウトステップになると、スイング軌道がアウトサイドインにしかなりません。トップからの切り返しは、左腰がターゲットに真っ直ぐスライドしなければいけません。
フォロースルー
フォロースルーでのポジションは、あご⇒右肩⇒右ひざが一直線になるようにして下さい。
また、フォロースルーを考えてスイングをする方がうまくいきます。実際には、ダウンスイングのやインパクトの形を気にされる方が多いようですが、まだ上手くボールをアジャスト出来ない方やスライスに悩まれている方は、クラブの抜いて行く方向にクラブを振ろうとした方が良い結果が出やすいです。
目標方向に放り投げるもよし、左に振り抜くもよし、インパクトを頭から消してみて下さい。
フィニッシュ
胸をしっかりターゲットに向くまで回せていますか?
右肩が回りきらずウエートが右に残っている方が多いようです、
体の回転が不足してしまうと、スイングアークが小さくなり、リストターンがきつくなってしまいます。そうなると、球筋が安定しなくなります。
もうひとつ多いのが前傾姿勢を守れていない方です。こうなるとミート率が低下してしまいます。
終わり良ければ全て良しとまではいきませんが、ボディバランスの取れた良いフィニッシュを目指してください。